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2015-07

ちいさな命の物語(2)~ふたつの別れ - 2015.07.21 Tue

保護したスズメヒナは、庭から聞こえてくるお母さんスズメ?のほうへ行こうと

窓越しに一生懸飛ぼうとするのです。でもせいぜい30cmぐらいしか飛べない。

飛べるようになったら外に出してあげるから....。


その日は飛び疲れたのか、主人の手の中で眠ってしまいました。

鳥かごもないので、洗濯籠に梱包用の藁みたいなのを敷いて置いてみると

そのまま寝ているみたいです。

夜になって布をかけて暗くすれば鳥は寝てしまう・・・というインコの記憶があったので

寝ているのだろうとは思ったけど、もしかしたら弱っているのかもという心配もありました。


この日の夜は、とても寝苦しい夜でした。

そして、ヒナのことを考えると眠れない夜になりました。

飛べるまで保護してあげようと決めたものの、

捕まえる前にそばで、ヒナに一緒に飛ぶよう促していたお母さんスズメの姿が

目に焼き付いて離れません。

本当にこれでいいのか、と思いました。

自分も一人の母親として、お母さんスズメの気持ちになれば

お母さんは、この子を探しているかもしれない。心配しているかもしれない。

確かにこの子を今庭に放てば、もしお母さんが迎えに来てもやっぱりすぐには飛べなくて、

道でオタオタしている隙に車にはねられたり、カラスに持っていかれたり、

猫にやられたりするかもしれない。

でも、野生の中で生きている限り、それが自然の摂理

それがこの子の運かもしれない。

今私たちがここで育てようとしても、この子はぬかもしれない。

そのを、目の前で受け入れる覚悟が私たちにあるのか。

外に出していれば、は助からないかもしれないけれど、

ヒナを目前にすることは避けられる。

元気にしてるかな、と信じることはできる。

そんなことを思っていたら、とりあえず朝になったら

ヒナを庭に出してみようと思ったのです。

24時間以内ならお母さんが探している可能性がある、という話もありました。

家の中では飛べなかったけれど、庭に出してみたらお母さんが来て一緒に飛べた、

という話もあったので、その可能性も信じてみようと思ったのです。


ほとんど眠れないまま朝を迎えたのは何年振りでしょう。

ヒナのもとへ行ってみると、夜は全然動かなくて寝ていたのに

ちゃんと起き上がって、飛ぼうとするほど元気でした。

弱っていたわけではないんだと安心して、お水と例のパン粉を与えました。

ちょっと無理やり口を開けると、少しずつ食べてくれました。

テーブルの上に置いていると、お母さんスズメらしきが一羽庭に飛んできました。

ヒナは下から上には飛べないけれど上から下には飛べるので、

このスズメの声を聴くと、大急ぎで飛んで降りて窓際でバタバタしています。

でも、声が出ないから....お母さんは行ってしまいました。

でも、声が出なくてもお母さんにはこの子がどの辺にいるのかわかるのなら

見つけてくれるのか、と思い、庭に出してみました。


地面に置くと、チョンチョンと歩きます。

でもやっぱり飛べない。そしてじっと動かなくなりました。

私も、もう少し様子を見ればよかったのでしょうけれど、

飛べないこの子を見て、

やっぱり無理だね、おうちに帰ろう・・・・

と、家に連れて帰りました。

この時私の中では、飛べるまでこの子を保護しようという決心と

もしかしたら迎えるかもしれないこの子のを受け入れる覚悟ができていました。


ただ、まちがっていたのは、その思いを私が主人にきちんと伝えなかったこと。

起きてきた主人に、

 -庭に出してみたけど、やっぱり飛ばないし、無理だね~

と言ったら、主人も

 -そうだよ、無理無理!

って。

まるで、子猫を拾ってきた子供のように、ヒナが弱っていないことを

喜んでいました。


そしてこの日、主人に任せて仕事へと出かけました。

もし、ちょっと庭に出してみて飛ぼうとするかどうか

様子を見てもいいんじゃない?とだけ言い残して。

いろいろとお願いしておきたいこととか、気をつけてほしいこともあったけれど

伝えるには時間がなかったことと、とりあえず見ててくれればいいやという思いもあったし。


そして、お昼ごろ出先から気になって電話をしました。

すると、主人の・・・・

-それが、いなくなったんだよ・・・。

という返事。

-いなくなったってどういうこと?

私は、一つの部屋においておかないと、もしどこか隅っこにでも入ってしまったら

探せなくなってしまうと思ったのでリビングを締め切って出てきたのに、

彼は、2階の自分の部屋に連れて行っていたという。

そして、郵便屋さんが来てドアを開けていた間にいなくなったというのです。

どの部屋も開けっ放しにしていたから、どこに行ったのかわからなくて、

家中を探し回っているという。

ちゃんと締め切っておいてね、と一言いっておけばよかった、と後悔。

そして、帰宅してもまだなお見つかっていませんでした。


正直、心の中で私は 『なんでちゃんと見てくれてないのよ』と叫んでいました。

家中をひっくり返したように探した形跡に、こんなことしたら、またどこかにまぎれてしまうじゃない!

って思いながら、私の部屋を探していました。

私の部屋は、最近片付け切れていないファイルや商品の箱が山積みになっていて

こんなところに隠れていたら見つけきれないよ~と、掃除を怠っていた自分にも

いらだっていました。

ふと、書類を入れたプラスチックのファイルボックスを見ると、なんと、その底にスズメが~!!

手に取ると、羽をばたつかせ、まだ生きている様子。

-見つかったよ~~!!

この一声に主人は本当に喜んで

-見つけてくれてありがとう~!さすがママだね~!

なんて、上機嫌でした。


でも、30度近いこの陽気、いなくなってから4,5時間も経っているということは

水分も取れていないしおなかもすいているはず、

と、何はともあれ私はスズメにお水と食事を与えようとしました。

相変わらず声は出ないものの、これまでになく大きく口を開けます。

実は帰りに鳥のえさが売っていないか、スーパーとかに立ち寄ったのですが

このあたりでは見つからなかったのです。

ペットショップも近くにないし、また私はこの30分後には出かけなくてはならなかったので

探す時間もなく、とりあえず『麩』を買って帰りました。

でもこのときは、その場にあった水に湿らせたパン粉をまた食べさせていたのですが、

例のごとく半ば強引に、そして水が上手に口に入らないものだから体もぬれていました。

その姿を見て、主人が

- そんなに無理やりやって大丈夫なの?体がずぶぬれじゃない!
 なんか苦しそうにしてるんじゃない!?

と、そんな姿はかわいそうで見ていられないと騒ぎはじめました。

私は、とにかく食べさせなきゃ、水をあげなきゃと必だったので

無理やりといわれても仕方がないと思ったのですが、

確かに、食べようとして口を開いているのか、閉じきれなくなって口を開いているのか

確かに、スズメの子はちょっと苦しそうにしています。

そこで、食べさせることをやめました。確かに元気はありません。

でも、食べさせ方が悪くてこうなったのか。それとも、もともと弱っていたのか・・・。

一瞬心の中で、もうだめなのかな・・・という思いがよぎりました。


とにかく私にはこれ以上、スズメをかばっている時間はなく、

そしてそばで、そんなやり方をして!と怒っている主人にいらだちながら、

-じゃあ、あなたのいいようにすればいい!

と、その場にあったえさも、スポイドも洗って出かけていきました。

心の中で、ちゃんと見てくれていれば・・・と叫びながら。


出かけている間に、主人から留守電にメッセージが入っていました。

- ひよこちゃんがんじゃった・・・

と、泣きじゃくる声でした。


正直私は、悲しいけれどこれは来るべき現実だと、すぐに受け入れることが出来ました。

私が無理やり食べさせたことも、主人が見失ってしまったことも、

どっちが悪かったかとか、保護しなければよかったとか

責めたり悔やんだりしても、仕方がないことだと、冷静にあきらめることが出来ました。

でも、きっと主人はまだ無理だろうし、こうなったのは私のせいだとあやまれば

少しは救われるだろうと、そういうことにすればいい、と帰宅しました。


ところが、帰宅するなり私を見て彼の言った第一声は、

- なんで死んじゃったかは、言うまでもないと思うけど。

って。

-いきなり私を責める?ちょっとそれはないでしょう!?

悪いのは私だと、自分では認めていたけれど、

お前が殺したみたいな言い方をされて、私も黙っていられなくなりました。

私はただ、長い時間飲まず食わずでいたスズメにまず水を、食べ物を、と

生きてほしい一新で与えただけだと言いました。


悲しいかな、私たちはその日はお互いの罪の擦り付け合い。

こういうことになるのも、私の中では想定内でしたけどね。


でも次の日には、主人もちょっと冷静になって・・・・

今度は、自分を強く責め始めました。

実は、私が出て行った後少し元気になっていたこと。

でも、水をあげるスポイドもえさも見つけられずに、

あれだけ飲んだから大丈夫だろうってあきらめたこと。

そして安心して、この子を置いてちょっと外に出てしまったこと。

そのあと、気づいたら冷たくなっていたこと・・・。

私は聞きました。

- 死ぬかもしれない、っていう覚悟はなかったの?

主人は、そんなこと、死ぬなんてこれっぽっちも考えなかったって。

絶対助かるって、信じていたって。



こんなときは、私が何を言ってもだめ。

自分を責めるだけせめて、追い込んで後悔して・・・・

あれから1週間たって、ようやく諦めがついたようです。


結局、人間の身勝手な同情で自然の摂理を乱した罰だって

私は思っています。


ペットを飼うって、やっぱりそれなりの覚悟が必要ですよね。

かつて我が家でも犬を飼っていたことがあって。

それもちょっと悲しいお別れをしてしまったけれど。

どんなに小さくても、

準備と環境と、覚悟が整っていないとお互いが不幸になることもあると

私たちは改めて学びました。


こんな悲しいことがあった一方で、

実はあのシジュウカラのヒナ達が、巣立っていきました。

そのタイミングを写真に撮ることもビデオに収めることもできなかったのですが、

ちょうど昨日7月19日がその日でした。


お父さんお母さんに呼ばれて、たぶんみんなが出て行くのに2日ぐらいかかったと思います。

初日に、すんなり飛び出したヒナもいれば

次の日まで、お母さん達が呼んでも呼んでもなかなか出てこなくて。

ちゃんと数えられないけれどたぶん5,6羽はいたんじゃないかと思います。

同じ兄弟でも、それぞれ個性がありますね・・・・まったく、人間と一緒です。


あのスズメのお母さんらしき親子と、シジュウカラの親子と

まだ我が家の庭に来て飛び回っています。

スズメを見るのはしばらくつらいといっていた主人でしたが、

ようやく彼らの巣立ちを心から喜べるようになったみたいです。


またいつか、この庭に戻ってきてくれることを

祈るばかりです。



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