心の休養~三菱一号館美術館 - 2014.07.27 Sun
前回の記事でふれた、画家バルテュスBalthusを知ったのは
大好きな豊川悦司が、テレビでバルテュス特集番組のナビゲーターをやるということで、
彼見たさにその番組を見たのがきっかけでした。
このころ東京都美術館でバルテュス展が開催されていて、
それは没後国内でも初かつ大規模な回顧展だったようです。
ピカソに20世紀最後の巨匠と言わしめたバルテュス。
彼の描いた作品の多くが、少女をモチーフに、そしてその扇情的なポーズゆえに
いわゆるロリコンだとかの批判や誤解を招いたわけですが、
一人の少女が、少女から大人へと移り変わる、その微妙な数年を
少女の成長を追うようにして描き続けた彼の執念たるや、
それはその一瞬一瞬を逃しては消えていく、もしくは新たに生み出される美しさ、
もしくは変わりゆく少女の心の動き・・・・
このかけがえのない時の流れを絵画に残したかったのかな、と感じました。
そんな彼に興味を持った、というよりも、彼が最後に愛した女性が
日本人節子夫人であることに、私は心が打たれたのかもしれません。
今回の展覧会も、彼の没後もフランスで彼の作品を守る夫人の協力があっての
開催だったようです。
夫人が彼と出会ったのは、彼女がまだ上智大学の学生であり、そして彼には
前妻がいたころ。
いわゆる不倫という形から始まった恋ですが、
『私はあまりにも難しく、激しく、不可能と思えるような恋愛がしたいといつも思っていました。
彼こそが、まさにその人だったのです。』と語る節子夫人の
激しい愛情表現に、心惹かれました。
私は絵心がないので、絵画のことは詳しくないし
絵がわかるわけでもないのですが、
その画家の人生を知ったとき、その絵が好きになることが多いです。
だから、あの技術的に上手とは言えないらしいゴーギャンの絵も
彼の人生をモデルにしてモームが書いた小説『月と六ペンス』を読んで
彼の絵が好きになりました~ へんなの^^;
そんなわけで、バルチュスの絵画展を見に行きたいと思っていたのですが、
スケジュールが合わず展覧会は終わり。
けれど、写真展がまだ9月までやっているというので、せめてそれだけでも見れたら、と
三菱一号館美術館に行ったわけです。
ちょうど関東会も丸ノ内でしたからね!
でもこの写真展は、彼が晩年、長い時間筆を持つことがきつくなって、
モデルをポラロイドカメラで撮影したものを絵にする作業をするようになった、
その時の写真なんですね。だから小さな小部屋での展覧会。
でも同じポーズで何十枚もの写真を、納得いくまで撮ったようです。
この三菱一号館美術館。
1894年に建設された三菱一号館のレプリカで、
赤レンガの建物は、日本の西洋文化の始まりを象徴しています。
丸ノ内のオフィス街にありながら、レトロな趣たっぷりで、
ここの中庭も、心安らぐ空間になっています。
バリュチュスの写真展を早々に見て、このあとどうしようかなあと思っていたら、
ただ今開催中のVallottonヴァロットン展。
ヴァロットン?って、彼のこともよく知らなかったのですが^^;
オルセー美術館発ということで
これは見る価値あるかな?と、のぞいてみました。
まさに彼の絵は、どこからかのぞいて描いた?というような
不思議な距離感と視点。
このポスターの『ボール』という絵の遠くに描かれている二人の婦人の意図は?
版画intimitéアンティミテに代表される、親密な男女の室内描写が
とってもユニーク。
特に彼の版画に描かれた、パリ万博のあったころの
息づくパリ市民の表情も面白くて、記念にカードやファイルを買いました。
日本初の回顧展ということで、まだ9月23日まで開催されているようです。
なかなか見ごたえがありますので、ぜひ機会があれば訪れてみてください!
そう、オルセー美術館展も国立新美術館で今開催中でしたね~。
まだまだ、と思っていたらあっというまに終わっちゃうので
なんとか早めに時間を見つけて、行っておきたいと思います(^O^)
ただいま、夏のSOLDESセール開催中~!!
この機会をお見逃しなく♪♪
フランス雑貨のネットショップChambre Mille Feuillesは
こちらへ⇒http://chambre-mille-feuilles.com
お問い合わせはコチラう⇒http://chambre-mille-feuilles.com/cgi-bin/support1.cgi
大好きな豊川悦司が、テレビでバルテュス特集番組のナビゲーターをやるということで、
彼見たさにその番組を見たのがきっかけでした。
このころ東京都美術館でバルテュス展が開催されていて、
それは没後国内でも初かつ大規模な回顧展だったようです。
ピカソに20世紀最後の巨匠と言わしめたバルテュス。
彼の描いた作品の多くが、少女をモチーフに、そしてその扇情的なポーズゆえに
いわゆるロリコンだとかの批判や誤解を招いたわけですが、
一人の少女が、少女から大人へと移り変わる、その微妙な数年を
少女の成長を追うようにして描き続けた彼の執念たるや、
それはその一瞬一瞬を逃しては消えていく、もしくは新たに生み出される美しさ、
もしくは変わりゆく少女の心の動き・・・・
このかけがえのない時の流れを絵画に残したかったのかな、と感じました。
そんな彼に興味を持った、というよりも、彼が最後に愛した女性が
日本人節子夫人であることに、私は心が打たれたのかもしれません。
今回の展覧会も、彼の没後もフランスで彼の作品を守る夫人の協力があっての
開催だったようです。
夫人が彼と出会ったのは、彼女がまだ上智大学の学生であり、そして彼には
前妻がいたころ。
いわゆる不倫という形から始まった恋ですが、
『私はあまりにも難しく、激しく、不可能と思えるような恋愛がしたいといつも思っていました。
彼こそが、まさにその人だったのです。』と語る節子夫人の
激しい愛情表現に、心惹かれました。
私は絵心がないので、絵画のことは詳しくないし
絵がわかるわけでもないのですが、
その画家の人生を知ったとき、その絵が好きになることが多いです。
だから、あの技術的に上手とは言えないらしいゴーギャンの絵も
彼の人生をモデルにしてモームが書いた小説『月と六ペンス』を読んで
彼の絵が好きになりました~ へんなの^^;
そんなわけで、バルチュスの絵画展を見に行きたいと思っていたのですが、
スケジュールが合わず展覧会は終わり。
けれど、写真展がまだ9月までやっているというので、せめてそれだけでも見れたら、と
三菱一号館美術館に行ったわけです。
ちょうど関東会も丸ノ内でしたからね!
でもこの写真展は、彼が晩年、長い時間筆を持つことがきつくなって、
モデルをポラロイドカメラで撮影したものを絵にする作業をするようになった、
その時の写真なんですね。だから小さな小部屋での展覧会。
でも同じポーズで何十枚もの写真を、納得いくまで撮ったようです。
この三菱一号館美術館。
1894年に建設された三菱一号館のレプリカで、
赤レンガの建物は、日本の西洋文化の始まりを象徴しています。
丸ノ内のオフィス街にありながら、レトロな趣たっぷりで、
ここの中庭も、心安らぐ空間になっています。
バリュチュスの写真展を早々に見て、このあとどうしようかなあと思っていたら、
ただ今開催中のVallottonヴァロットン展。
ヴァロットン?って、彼のこともよく知らなかったのですが^^;
オルセー美術館発ということで
これは見る価値あるかな?と、のぞいてみました。
まさに彼の絵は、どこからかのぞいて描いた?というような
不思議な距離感と視点。
このポスターの『ボール』という絵の遠くに描かれている二人の婦人の意図は?
版画intimitéアンティミテに代表される、親密な男女の室内描写が
とってもユニーク。
特に彼の版画に描かれた、パリ万博のあったころの
息づくパリ市民の表情も面白くて、記念にカードやファイルを買いました。
日本初の回顧展ということで、まだ9月23日まで開催されているようです。
なかなか見ごたえがありますので、ぜひ機会があれば訪れてみてください!
そう、オルセー美術館展も国立新美術館で今開催中でしたね~。
まだまだ、と思っていたらあっというまに終わっちゃうので
なんとか早めに時間を見つけて、行っておきたいと思います(^O^)
ただいま、夏のSOLDESセール開催中~!!
この機会をお見逃しなく♪♪
フランス雑貨のネットショップChambre Mille Feuillesは
こちらへ⇒http://chambre-mille-feuilles.com
お問い合わせはコチラう⇒http://chambre-mille-feuilles.com/cgi-bin/support1.cgi
⇒
ご訪問ありがとうございます。
クリックしていただけますと嬉しいです。
にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村
スポンサーサイト